省力化投資補助金
省力化投資補助金の一般型とカタログ注文型、どちらで申請するか|設計から作る装置と、カタログの製品の分かれ目
省力化投資補助金で、工場に機械や装置を入れたい。調べると「一般型」と「カタログ注文型」の2つがあって、どちらで申請すればいいのかで手が止まっていませんか。
分かれ目は、入れる物をどう作るかです。カタログに載っている製品をそのまま入れるなら、カタログ注文型。設計から作る専用の装置や、汎用の機械を組み合わせて、より大きな省力化の効果を出す設備なら、一般型です。
迷ったら、まずカタログを確かめます。
一般型の公募要領も、一般型を考える前にカタログを必ず確かめるよう書いています。
01
3つの問いで、どちらの型かを決める
カタログ注文型は、カタログにあらかじめ登録された汎用の製品だけが対象です。一般型は、現場に合わせて専用に設計された機械装置やシステム(オーダーメイド設備)が対象です。入れたい物について、次の順に確かめます。
- 1
入れたい機械の種類が、カタログの製品カテゴリにあるか
無ければ、カタログ注文型は使えません。設計から作る装置なら、一般型を考えます。
- 2
その種類に製品が登録されていて、自社の業種に合うか
種類があっても、登録された製品が0件のこともあります。製品に決められた業種のうち、少なくとも1つが自社の業種と合う必要があります。
- 3
その製品を、そのまま使えるか
そのまま入れるなら、カタログ注文型です。導入する現場に合わせて、周辺機器を足したり、機器の数や機能を変えたりするなら、一般型の対象になりえます。汎用の機械を組み合わせて、より大きな省力化の効果を出すときも同じです(対象になるかは、審査で判断されます)。
汎用の機械やパッケージソフトを、そのまま単体で入れるだけの物は、カタログに載っていなければ、どちらの型の対象にもなりません。
製造業の工場向けの種類には、たとえば次の物があります(カッコ内は、2026年10月8日の製品カテゴリの一覧に載っている製品の数)。
種類は随時足されています。2026年4月23日には「AI外観検査用画像処理システム」の種類が足されましたが、10月8日の一覧では、登録された製品は0件です。今載っている製品は、製品カタログの「製品カタログ検索」で見られます(出るのは、詳細情報まで登録された製品です)。
02
お金と時期の違い
補助の上限は、従業員の数で決まります。自社の行だけ見てください。カッコの外がふつうの上限、カッコ内が大幅な賃上げをする場合(一般型は大幅賃上げの特例を使う場合)の上限です。
従業員の数
- 5人以下
- 6〜20人
- 21〜50人
- 51〜100人
- 101人以上
補助率
1/2以下
1/2。小規模企業者(製造業は常勤の従業員20人以下)などは2/3。最低賃金の引き上げの特例を使うと、中小企業も2/3
申請の時期
随時受付(2027年3月末ごろまで)
公募の回ごと(年3〜4回の予定)。第9回は11月上旬に公募開始、12月下旬に締切の予定
- 申請から発注まで
- 採択と交付決定が同時。申請から概ね1〜2か月程度の予定(人手不足の確かめ方で「その他」を選ぶと、大幅に遅れることがある)
- 申請から発注まで
- 採択まで3か月程度。そのあと交付申請をして、交付決定を受けてから発注
採択は、補助金を受ける候補に選ばれることです。交付決定は、補助金を出すことが正式に決まることで、発注や契約をしてよいのは、この後です。交付決定の前に発注や契約をすると、どんな理由でも補助の対象になりません。
大幅な賃上げには、それぞれ条件があります。たとえば一般型の特例は、1人あたりの給与支給総額を年平均6.0%以上上げることなどが条件で、達成できないと上乗せ分を返します。条件の細かい所は、それぞれの公募要領で確かめます。
03
手続きの違い
誰が申請するか
製品の販売事業者(カタログに登録された、その製品を売る会社)と共同で申請。申請は自社が主体
自社が申請。事業計画は自社で作る(支援を受けたら、支援者の名前や報酬を書く)
見積
製品ごとに登録された補助額が上限
発注先1社あたり50万円(税抜き)以上の経費は、同じ条件で2社以上の見積が原則
審査
省力化の効果と賃上げを含めて、総合的に判断
事業計画書を外部の審査委員会が評価。審査の項目がカタログ注文型より多い
事業の期間(発注から支払いまでを終える期間)
交付決定から原則12か月以内
交付決定から17か月以内(第8回の公募要領。採択発表日から19か月を過ぎないこと)
04
決めたら、次にすること
カタログ注文型なら、製品のページの「販売事業者一覧」から販売事業者を選んで連絡します。販売事業者が要件を確かめ、共同で事業計画を作り、販売事業者から届く招待メールから申請します。事務局のホームページに、申請の入口はありません。
最初の連絡では、今の機械や置き場所と組み合わせて使えるか、現場を見て確かめてもらえるかを聞きます(ここは助言です)。
一般型なら、時間がかかる所から先に動きます(ここは助言です)。
装置の条件(何をする装置か、対象の品物、1時間あたりの数、置く場所)をまとめ、設備メーカーに声をかける。応募のときに根拠資料と一緒に出す投資回収期間も、装置の方式と金額が決まらないと出せません(次の節)。
第9回の公募要領が出たら(11月上旬の予定)、決まりを確かめる。
GビズIDを取っておく(申請の流れの最初の段取り)。
05
一般型は、設備メーカー探しから始める
カタログの製品は、製品ごとに補助額の上限が登録されています。設計から作る装置は、仕様が決まるまで金額が出ません。
応募のときには、50万円以上の機械装置などの、仕様と金額の根拠が分かる書類(参考見積書・提案書など)を出します(第8回の公募要領)。設計から作る装置では、この書類は、設備メーカーが現場を見て、作り方を考えてから出すことになります(ここは助言です)。
- 11月上旬(予定)第9回の公募開始
- 12月上旬(予定)申請の受付開始
- 12月下旬(予定)締切。参考見積書・提案書などを付けて応募する(付ける書類は第8回の決まり。第9回の公募要領で確かめる)
- 採択の発表の後交付申請。期限は、原則として採択発表日から2か月後
今から声をかける
設備メーカーが現場を見て提案をまとめるには、時間がかかります。公募要領が出るのを待たずに、今から声をかけておくと、締切に間に合わせやすくなります(ここは助言です)。書類をもらうときに、発注や契約に当たる事はしません。
最初から2社に
2社分の見積が要るのは、採択の後の交付申請です(節3の表)。それでも、声は最初から2社にかけておきます(ここは助言です)。
交付申請の手引きでは、「近くにほかの発注先が見つからない」は、1社に決める理由として認められない例に挙がっています。
公募要領も、申請の準備の段階で複数の会社から見積書を取っておくと、採択の後に円滑に事業を始められる、と勧めています。2社への頼み方は、一般型の見積・相見積の記事にまとめています。
設備メーカーが見つからないとき
設計から頼める設備メーカーが見つからないとき、いつもの会社のほかに2社目の候補が無いときは、エンズアップに装置の内容を送れば、対応できる設備メーカーを最大5社、2営業日以内に案内します(依頼する側は無料)。
社名は、紹介が決まるまで伏せておけます。
相談の流れを見る06
両方を使えるか
同じ経費に、2つの型を両方使うことはできません。別の経費であれば、両方を使えます。
たとえば、カタログに載っている搬送ロボットはカタログ注文型で、設計から作る検査装置は一般型で、という分け方です。
ただし、一般型は1つの公募回に1社1申請で、カタログ注文型の2回目の申請は、前回の補助金の支払いが済んでからです。2つの型を同じ時期に申し込めるかは、公募要領に直接の書き方が見当たらないので、事務局に確かめます。ほかの補助金との重なりにも、それぞれ条件があります。
07
この記事では決められない事
第9回の公募要領で、決まりが変わるか。この記事は、一般型は第8回の公募要領(1社に決める理由の例は第6回の交付申請の手引き)、カタログ注文型は2026年10月20日改訂の公募要領で書いています。一般型の事業の期間は、公募要領の17か月と、事務局のホームページの18か月で食い違っています。
採択されるか、補助額がいくらになるか。
カタログの製品が、自社の現場でそのまま使えるか。販売事業者や設備メーカーに、現場を見てもらって確かめます。
設計から作る装置で、設備メーカーを探すとき
装置の内容を送れば、
対応できる設備メーカーを探します。
- 1作りたい装置の内容を送る
- 2エンズアップが設備メーカーに打診する
- 3対応可能な会社を最大5社、2営業日以内にご案内
- 依頼する側は無料。成約料・手数料もかかりません
- 社名は、紹介が決まるまで伏せておけます
- 今の取引先は、紹介先から外せます
- 補助金の申請の代行はしていません
お電話でも 072-685-6175
出典(確認日 2026-10-27)
- 中小企業省力化投資補助金「カタログ注文型と一般型の違い」
- 一般型 公募要領(第8回公募) 4・7・9・12〜14・16・20・25〜27ページ
- 一般型 交付申請の手引き(第6回公募) 15ページ
- カタログ注文型 公募要領(2026年10月20日改訂) 3〜9・14〜15ページ
- カタログ注文型 応募・交付申請の手引き 6ページ
- 製品カテゴリの一覧(2026年10月8日)
- 一般型 公募スケジュール・カタログ注文型 申請の流れ・よくあるご質問