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省力化投資補助金・一般型

省力化投資補助金(一般型)の見積・相見積|オーダーメイド設備を、設備メーカー2社に同じ条件で頼む進め方

作成:株式会社Link Essence(エンズアップ)最終更新日:第8回の公募要領・第6回の交付申請の手引きで確認

省力化投資補助金の一般型で、設備メーカーに装置を作ってもらう。そのとき「見積は何社分、いつまでに要るのか」で手が止まっていませんか。

応募のときは、参考見積書や提案書で、仕様と金額の根拠を示します。採択されたら、採択発表日から原則2か月以内の交付申請(補助金を正式に受けるための申請)で、同じ条件で頼んだ見積書を2社分そろえ、原則として安いほうに発注します。

2社分が原則になるのは、発注先1社あたりの見積額の合計が50万円(税抜き)以上の経費です。

いちばん詰まりやすいのは2社目です。

「かねてより付き合いがある」「近くにほかの発注先が見つからない」は、1社に決める理由として認められない例に挙がっています。

公募要領も、申請の準備の段階で複数の会社から見積書を取っておくと、採択後に円滑に進められる、と勧めています。

01

まず押さえる決まり:2回・2社・2か月

見積が出てくるのは2回

応募応募のときは、50万円以上の設備の、仕様と金額の根拠(積算の根拠)が分かる書類。参考見積書・カタログ・提案書・仕様書など。社数の指定はない(第8回)。

交付申請交付申請のときは、見積依頼書と、項目ごとの内訳が入った見積書

同じ条件で2社分

発注先1社あたりの見積額の合計が50万円(税抜き)以上の経費は、同じ条件で2社以上に頼み、最低価格の会社を選ぶのが原則。50万円未満でも、1社分の見積書は要る

採択発表日から2か月

交付申請は、原則として採択発表日から2か月後の日が期限。過ぎると、原則として採択は取り消される。やむを得ない事情で遅れそうなときは、事前に事務局に連絡して理由書を出す

応募にない設備は足せない

交付申請では、応募した経費について、取った見積書の金額と内訳を入れる。応募のときに入れていない機械・設備・システムは、交付申請で足せない。付随するオプションや周辺機器は、事業計画が変わらない範囲で認められる

交付決定の前に発注しない

交付決定の前の発注・契約(事前着手)は、どんな理由でも認められない

50万円という数字は、2つの意味で出てきます。

  • 50万円

    応募の条件:単価50万円(税抜き)以上の機械装置などを、1つ以上入れる。

  • 50万円

    2社分の線:発注先1社あたりの見積額の合計が50万円(税抜き)以上なら、2社分の見積が原則。

補助の申請額は、採択額が上限です。交付申請で見積を取ったら金額が上がっていた、というとき、上がった分は補助されず、自社の負担になります。精査の結果、補助額が下がることもあります。見積を取るのにかかった費用も、補助の対象になりません。

02

進め方:5つの段取り

決まりから逆算すると、やる事の順番は次のようになります(順番は、決まりから組み立てた進め方の助言です)。

応募の前 今〜(第9回は11月上旬に公募開始の予定) 応募 12月上旬〜12月下旬(予定) 採択発表から2か月 採択発表日はまだ決まっていない 交付決定のあと ここで発注 1 2 3 4 5 条件を1枚に 2社に声をかけ現場を見てもらう 方式と範囲を決めて応募 同じ見積依頼書を2社に渡す 発注する 参考見積書・提案書(応募に付ける) 仕様と金額の根拠。社数の指定はない 見積書 2社分 → 交付申請 同じ条件・項目ごとの内訳 交付決定の前は、発注・契約をしない(事前着手は不可)
応募の前(第9回は11月上旬に公募開始の予定) 1 装置の条件を1枚にまとめる 2 2社に声をかけ、 現場を見てもらう 応募 12月上旬〜12月下旬(予定) 3 方式と範囲を決めて応募 参考見積書・提案書を付ける 仕様と金額の根拠。社数の指定はない 採択発表から2か月(発表日は未定) 4 同じ見積依頼書を 2社に渡す 見積書 2社分 → 交付申請 同じ条件・項目ごとの内訳 交付決定のあと 5 ここで発注する ここまでは発注・契約をしない (事前着手は不可)
図1 5つの段取りと、第9回の予定(11月上旬公募開始・12月上旬申請受付開始・12月下旬申請締切)。採択発表日はまだ決まっていません。
  1. 1

    装置の条件を1枚にまとめる(今)

    何をする装置か、対象のワーク(加工する部品や品物)、1時間あたりの数、置く場所。節3の記入例の形で、現場の担当と一緒に書く。

  2. 2

    2社に声をかけ、現場を見てもらう(応募の前)

    いつもの会社と、2社目の候補。それぞれから提案と参考見積をもらう。発注や契約に当たる事はしない(交付決定の前の事前着手は認められない)。

  3. 3

    方式と範囲を決めて応募するいちばんの要

    2社の提案を見比べて、装置の方式と、見積に入れる範囲(据付・安全柵など)を決める。応募には、決めた方式の参考見積書や提案書を付ける。

  4. 4

    採択されたら、同じ見積依頼書を2社に渡す(2か月の中で)

    決めた方式と範囲で、内訳つきの見積を頼む。届いたら、条件・内訳・有効期限が依頼書どおりかを確かめ、原則として最低価格の会社を選んで交付申請を出す。

  5. 5

    交付決定を受けてから発注する。

段取り3がいちばんの要です。

応募のときに入れていない機械・設備は、交付申請で足せません。方式(ロボットで並べるのか、専用の機構で送るのか、など)や範囲が決まらないまま応募すると、採択の後で2社の見積が別の装置の値段になり、比べられません。

方式を考えるのは、設備メーカーです。

自社が決めるのは、2社が出した提案のうち、どちらの方式で応募するかです。2社の提案を並べて、能力・範囲・止める期間・概算の金額を比べ、それぞれに「なぜこの方式なのか」を聞くと、設備に詳しくない人でも、現場の担当と一緒に決めやすくなります。

採択済みの方すでに採択されていて、手元に1社の提案しかないときは、次の順で進めます。

  1. その提案の方式と範囲を、自社の条件として見積依頼書に書き直す(1社目の提案書や図面は、そのまま渡さない。節4)。
  2. 2社目の候補に、最初の連絡で「この方式と範囲で見積ができるか」を確かめる。断られたら、次の候補に当たる。2社以上に頼んでも2社分が取れなかったときは、選定理由書(その会社にした理由を書く書類。節5)を出す。
  3. その方式が1社の特許などで、ほかの会社では作れないことが客観的に分かるなら、選定理由書の「合理的な理由」に当たりうるので、事務局に確かめる。
  4. 2か月の期限があるので、2社目への連絡は早く始めるほど余裕ができます(ここは助言です)。

03

見積依頼書に書く事

見積の頼み方には、細かい決まりがあります(第6回の交付申請の手引き)。

  • 口頭で頼まず、必ず見積依頼書を作る。コピーは手元に残す(交付申請で出す書類)。
  • 見積書の「一式」表記は認められないので、依頼のときに「内訳必須」と書く。
  • 依頼書は補助の対象の経費ごとに作り、補助金交付候補者(採択された自社)から発注先へ宛てる。
  • 設備の条件や仕様を詳しく書き、同じ条件で2社以上に頼む。
  • 提出の期限と方法、見積書の有効期限をはっきり書く。見積書は、交付申請の日と発注の時点の両方で有効でなければならない。

書式は、事務局のホームページの資料ダウンロード(一般型)に参考様式があります。中身の条件は、次の記入例のように書くと、2社の見積が比べられる形で返ってきやすくなります。

記入例

見積依頼書に書く条件の記入例(加工後の部品を検査して箱に詰める装置)

数字は例です。自社の数字に置き換えてください。決まっていない所は「未定」と書きます。応募の前に参考見積を頼むときは欄1〜3を、採択の後の見積依頼書では欄4・5まで書きます(ここは助言です)。

欄1何をする装置か

目的:検査と箱詰めの人手(2人)を減らす。対象:アルミの加工部品、約200g、外形 60×40×20mm。能力:1時間あたり300個。置く場所:今の検査台の跡、幅3m×奥行2m。今のやり方:人が目で見て、良品を手で箱に並べている。

欄2方式と、決めてある所

方式:カメラで検査し、ロボットで1個ずつ箱に並べる(応募の前に決めた方式)。決めてある所:箱の大きさ(今の物を使う)、不良の基準(社内の検査基準書)。

欄3見積に入れる範囲

  • ☐ 設計
  • ☐ 製作
  • ☐ 据付
  • ☐ 立ち上げ・試運転
  • ☐ 制御のプログラム
  • ☐ 安全柵・安全対策
  • ☐ 今の加工機との信号のやり取り

欄4内訳と宛名(決まり)

項目ごとの内訳(一式不可)。値引きは項目ごとに割り振る(一括値引き不可)。宛名は当社(補助金交付候補者)。税抜き・税込みを分けて記載。

欄5期限と窓口(有効期限は決まり)

有効期限:○年○月○日まで(交付申請の日と発注の予定日を超える日。取り直しが要らない長さが勧められています)。提出:○月○日までに、PDF をメールで。質問:担当○○が受け、答えは2社に同じ物を返します。

このほかに、参考様式の項目(宛先・依頼日・件名など)を使います。ソフトウェアの構築をシステム構築費として入れるときは、見積書に加えて仕様書を出し、実績報告では要件定義書なども求められます。「システム開発一式」のような見積は認められません。

04

2社の見積がそろわないのは、なぜか

カタログの機械なら、同じ型式を2社に頼めば条件はそろいます。設計から入る装置は、そうはいきません。

同じ「この作業をなくしたい」でも、方式が会社ごとに分かれ、据付や安全柵を見積に入れるかどうかも違うからです。範囲の違う2つの見積は、金額を比べても意味がありません。

範囲がそろっていない A社 B社 設計 製作 据付 試運転 安全柵 設計 製作 据付・試運転・安全柵は入っていない B社が安く見えるが、比べられない 同じ範囲でそろえた A社 B社 設計 製作 据付 試運転 安全柵 設計 製作 据付 試運転 安全柵 項目が同じなので、どちらが安いかが分かる
範囲がそろっていない A社 B社 設計 製作 据付 試運転 安全柵 設計 製作 据付・試運転・安全柵なし B社が安く見えるが、比べられない 同じ範囲でそろえた A社 B社 設計 製作 据付 試運転 安全柵 設計 製作 据付 試運転 安全柵 項目が同じなので、どちらが安いかが分かる
図2 範囲がそろっていない見積と、そろえた見積。範囲が違うと、どちらが安いのかが決められません。

交付申請では、見積書が「依頼した内容と同じ条件」であることが確かめられます。そろえるコツは3つです(ここは進め方の助言です)。

  1. 方式と範囲は、段取り3で決めてから頼む。範囲と内訳の項目は、2社で必ず同じにする。

  2. 1社目との打ち合わせで決まった事は、自社の条件として依頼書に書き直して、2社目にも渡す。1社目の提案書や図面は、その会社が考えた物なので、そのまま2社目に渡さない。詳しい図面を見せるときは、先に秘密保持契約(NDA)を結ぶ。

  3. 2社とも、できれば現場を見てもらう。片方だけが現場を知っていると、範囲の読み方がずれやすい。

参考見積や現場確認が無償か有償かは、頼む前に聞いておきます。見積にかかった費用は補助の対象外です。採択されるかどうかで発注が決まることも、最初に伝えておきます。

05

いつもの会社に頼みたいとき

結論から言うと、50万円以上の経費は、いつもの会社1社に頼むだけでは進められません。2社目にも正式に見積を頼み、原則として安いほうに発注します。

最低価格でない会社を選ぶには、選定理由書(その会社にした理由を書く書類)と、価格が妥当だと示す書類が要ります。2社以上に頼んだのに2社分の見積が取れなかったときも、選定理由書を出します。

どちらも、合理的な理由がないと認められません。合理的な理由とは、知的財産権や独占販売権などで、販売元が限られていることが客観的に分かる理由です。

次の理由は、認められない例として挙がっています。

  • オーダーメイド設備のため(なぜその発注先なのかの説明が要る)
  • かねてより、その企業と付き合いがある
  • アフターフォローが充実している
  • 機密情報が漏れるおそれがあるため
  • 商業習慣・社内規定で決まっている
  • 近くに発注先が見つからない

見積を頼まずに1社と契約することも認められず、必ず2社以上に見積を頼むことになっています。

だから、2社目は「形だけの見積」ではありません。いつもの会社には、補助金の決まりで2社を比べることを最初に伝えておき、2社目には、発注してもよいと思える会社を選んで頼みます(ここは助言です)。

06

2社目の見つけ方

探し方は、装置の種類で変わります。

ロボットを使う装置

日本ロボットシステムインテグレータ協会のSIer検索で、地方(近畿など)と、ハンドリング・検査・包装などの用途から候補を絞れます。SIer は、ロボットを使った設備を組み上げる会社のことです。

専用機・検査装置・搬送装置など

展示会の出展社、地域の工業会の会員企業に当たる。

エンズアップに装置の内容を送れば、対応できる設備メーカーを最大5社、2営業日以内に案内します(依頼する側は無料)。

相談の流れを見る

どの方法でも、最初に「似た装置を作ったことがあるか」「現場を見に来られる距離か」を聞きます。

見積書が認められない相手もあります。1社目にも2社目にも当てはまります。

  • 同じ代表者や役員がいる会社、親会社・子会社のように同一とみなされる会社、資本関係のある会社
  • 仕事の上で特別な利害関係がある相手(仕事で密接な関係のあるコンサルタント、親族や従業員など)
  • 実態のない会社、自社の別の部署(社内での製作も含む)

いつもの会社から紹介された相手は、これに当たらないかを確かめてから頼みます。

最初の連絡は、短くて構いません。いきなり見積依頼書を送るより、相手が判断しやすくなります。

省力化投資補助金(一般型)で、○○を△△する装置の導入を考えています。能力は1時間あたり□□個を想定しています。対応できる装置か、現場を見ていただけるかを教えてください。採択された場合は、交付申請のため、同じ条件の見積を2社にお願いすることになります。

07

この記事では決められない事

  • 第9回の公募要領で、決まりが変わるか。この記事は第8回の公募要領と第6回の交付申請の手引きで書いています。第9回の要領は11月上旬に出る予定です。出たら、節1・3・5・6の決まりを確かめてください(この記事も確かめて直します)。すでに採択されている方は、自社の回の交付申請の手引き(事務局のホームページの資料ダウンロード)で確かめてください。

  • 採択されるか、補助額がいくらになるか。

  • 装置の方式と金額。現場を見て、2社の見積がそろって初めて分かります。

2社目の設備メーカーが見つからないとき

装置の内容を送れば、
対応できる設備メーカーを探します。

  1. 1作りたい装置の内容を送る
  2. 2エンズアップが設備メーカーに打診する
  3. 3対応可能な会社を最大5社、2営業日以内にご案内
  • 依頼する側は無料。成約料・手数料もかかりません
  • 社名は、紹介が決まるまで伏せておけます
  • 今の取引先は、紹介先から外せます
  • 補助金の申請の代行はしていません

お電話でも 072-685-6175

出典(確認日 2026-10-26)

運営者:株式会社Link Essence(エンズアップ)所在地:大阪府高槻市北園町12-6最終更新日:

相談先を探す(無料)

省力化投資補助金の見積・相見積のページからのご相談です。

ご依頼区分必須
分かる範囲で。決まっていないことは「未定」で構いません(800字まで) 例)制御盤の老朽化更新を検討しています/スクリューキャッパーの機械改造を依頼したい

あと 800 字

社名は、紹介が決まるまで手を挙げる側に伏せておけます

当社のプライバシーポリシーに同意の上、送信してください

費用:依頼する側は無料です。成約料や手数料もかかりません。

送った後に起きること

  1. 送ってから1営業日以内に、エンズアップからメールでご連絡します。(土日祝は翌営業日)
  2. 社名は、紹介が決まるまで手を挙げる側に伏せておけます。紹介を承諾するまで、各社から直接連絡が来ることはありません。
  3. 紹介された会社とは、エンズアップのシステムのチャットでやり取りします。合わなければ断れます。無理に進める必要はありません。