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MELSEC-Q シリーズ

三菱シーケンサ Qシリーズの生産終了|いつまで使えるか、どこまで替えるか、誰に頼むか

作成:株式会社Link Essence(エンズアップ)最終更新日:三菱電機のお知らせ(2026年9月まで)と移行ガイドで確認

三菱電機のシーケンサ MELSEC-Q シリーズは、生産を終えることが決まりました(2026年9月のお知らせ)。工場に Q の盤がいくつもあって、「いつまでに、何を替えればいいのか」を聞かれていませんか。

Q シリーズの CPU・ベース・電源・入出力などの多くは、2029年12月31日に生産を終え、修理対応の期間は2036年12月31日までです。CPU のうち Q03UDECPU・Q06UDEHCPU など14形名は先に、2026年10月30日に生産を終え、修理は2033年10月31日までです。

生産が止まっても、動いている設備がその日に止まるわけではありません。

困るのは、壊れたときに替えが手に入らず、直せなくなることです。決めるのは、設備ごとに「あと何年使うか」と「どこまで替えるか」です。

決める立場の方は節1と節3を、盤の中を書き出す方は節2から読むと、早く進みます。

01

いつまで買えて、いつまで直せるか

お知らせには、日付が4種類出てきます。

受注生産移行
注文を受けてから作る形に移る日。FA-D-0495 の機種は2028年12月1日です。
受注締切日
三菱電機が注文を受ける最後の日。
生産中止日
三菱電機が作るのをやめる日。
修理対応の期間
壊れた物を、三菱電機に直してもらえる期間。生産中止から7年です。

Q シリーズの生産中止のお知らせは、1枚ではありません。日付は、形名ごとに次のお知らせで決まっています。

FA-D-0495(2026年9月)

CPU(下の15形名)・ベース・電源・入出力・アナログ・位置決め(QD75P□N など)・CC-Link(QJ61BT11N)・Ethernet(QJ71E71-100)・シリアル(QJ71C24N)など

受注締切日
2029年9月30日
生産中止日
2029年12月31日
修理対応の期間
2036年12月31日まで(AnyWire の QJ51AW12AL・QJ51AW12D2 は2030年12月31日まで)

FA-D-0418(2023年10月)

CPU の14形名(下)

受注締切日
2026年9月30日(過ぎた)
生産中止日
2026年10月30日
修理対応の期間
2033年10月31日まで

FA-D-0502(2026年9月)

DeviceNet の QJ71DN91(受注生産移行は2028年11月30日)

受注締切日
2029年2月28日
生産中止日
2029年3月30日
修理対応の期間
2036年3月31日まで

CPU の形名で見ると、次のとおりです。自分の CPU の形名だけを探してください。

2029年12月31日に生産中止(FA-D-0495)

Q00UJCPU・Q00UCPU・Q01UCPU・Q02UCPU・Q50UDEHCPU・Q100UDEHCPU・Q04UDPVCPU・Q06UDPVCPU・Q13UDPVCPU・Q26UDPVCPU・Q03UDVCPU・Q04UDVCPU・Q06UDVCPU・Q13UDVCPU・Q26UDVCPU

2026年10月30日に生産中止(FA-D-0418)

Q03UDCPU・Q03UDECPU・Q04UDHCPU・Q04UDEHCPU・Q06UDHCPU・Q06UDEHCPU・Q10UDHCPU・Q10UDEHCPU・Q13UDHCPU・Q13UDEHCPU・Q20UDHCPU・Q20UDEHCPU・Q26UDHCPU・Q26UDEHCPU

202620282030203220342036 CPU の14形名 FA-D-0418 Q シリーズの多く FA-D-0495 DeviceNet FA-D-0502 生産中止 2026.10.30 修理対応 2033.10.31まで 締切済み 注文できる 受注生産 2028.12.1 受注締切 2029.9.30 生産中止 2029.12.31 修理対応 2036.12.31まで 受注締切 2029.2.28/生産中止 2029.3.30 修理対応 2036.3.31まで 注文できる(受注締切まで) 受注生産 生産中止 修理対応の期間(部品が無くなれば直せないことがある)
2026203020342037 CPU の14形名(FA-D-0418) 生産中止 2026.10.30 修理対応 2033.10.31まで Q シリーズの多く(FA-D-0495) 受注生産 2028.12.1/受注締切 2029.9.30 生産中止 2029.12.31 修理対応 2036.12.31まで DeviceNet(FA-D-0502) 受注締切 2029.2.28/生産中止 2029.3.30 修理対応 2036.3.31まで 注文できる(受注締切まで) 受注生産 生産中止 修理対応の期間 部品が無くなれば、期間内でも直せないことがある
図1 Q シリーズの受注締切・生産中止・修理対応の終わり(2026〜2036年)。14形名の CPU は、ほかより3年早く終わります。

日付の読み方には、注意が3つあります。

  • 三菱電機は、受注締切日までに予備品を買うよう案内しています。14形名の締切は、2026年9月30日で過ぎました。
  • 修理対応の期間内でも、部品が無くなれば直せないことがあります(FA-D-0495)。
  • FA-D-0495 の一部の機種は、部品の入手状況で、日付が前倒しになることがあります。

表のほかにも、先に告知された機種があります。FA-D-0495 の末尾に、次のように載っています(日付は生産中止の予定日)。

  • C言語 CPU(Q12DCCPU-V など):2030年3月29日(FA-D-0446)
  • コンパクトフラッシュカード(QD81MEM):2027年9月30日(FA-D-0496)
  • MELSECNET/H の光ループ(QJ71LP21-25 など):2028年3月31日。光ループの GI や同軸バスなど(QJ71LP21G・QJ71BR11 など)は2029年3月30日(FA-D-0380)

Q のモーションコントローラやシンプルモーションユニットなどは、別のお知らせ(三菱電機 AC サーボの「セールスとサービス」No.26-22)です。どこにも見当たらない形名は、三菱電機の FA サイトのテクニカルニュースを形名で探すか、代理店に形名で聞きます。

02

まず、盤の中の形名を書き出す

どこまで替えるかは、CPU だけでなく、盤の中のユニットの形名で決まります。設備ごとに、形名を1枚に書き出します。

盤を開けて、ユニットの前面の形名を写真に撮る。

CPU・電源・入出力・アナログ・通信のユニットを、端から順に撮ります。

GX Works2 が使えるなら、一覧で出せます。

パソコンを CPU につなぎ、「診断」→「システムモニタ」→「製品情報一覧」を開くと、ユニットの形名がスロットの順に並び、CSV に保存できます。

書き出したら、形名ごとに節1の表に当てます。たとえば、次のようになります(形名は例です)。

形名種類生産中止日修理対応の終わりiQ-R の CPU にしたとき
Q06UDEHCPUCPU2026年10月30日2033年10月31日CPU を替える(置換えの例は R08CPU)
Q61P電源2029年12月31日2036年12月31日RQ増設ベースに残せる
QX41入力2029年12月31日2036年12月31日RQ増設ベースに残せる
QD75P2N位置決め2029年12月31日2036年12月31日残せない。移行の例は RD75P2
QJ61BT11NCC-Link2029年12月31日2036年12月31日残せない。移行の例は RJ61BT11

右の列の「RQ増設ベース」は、節3で説明します。表のほかに、設備ごとに次の事も書いておきます。

  • 止まると、ラインが止まる設備か
  • あと何年使うか(設備ごと替える予定があれば、その時期)
  • プログラムのバックアップと図面が、あるか
  • つながっている機器(タッチパネル・サーボ・インバータ)の形名
  • 設備を止められる時期(連休・定期点検など)

もう1つ、今のうちにしておく事があります。

PLC のプログラムを読み出して、コメントと一緒に保存しておくことです。CPU が壊れてからでは、プログラムを取り出せないことがあります。社内に開ける人がいなければ、形名の写真だけを自社で撮り、読み出しは相談先に頼みます(ここは助言です)。

03

どこまで替えるか:4つの道

替え方は、大きく分けて4つあります。

  1. 予備品を持って使い続ける

    向くとき
    あと数年で、設備ごと替える予定がある
    気をつけること
    三菱電機の受注は受注締切日まで(14形名は過ぎた)。修理は2036年まで(14形名は2033年まで)。FA-D-0495 では、部品が無くなれば期間内でも直せないことがあるとしている
  2. 同じ Q の高速タイプ(QnUDVCPU)に替える

    向くとき
    14形名の CPU を、ひとまず CPU だけ替えたい
    気をつけること
    14形名の置換え先として示されている(例:Q06UDEHCPU→Q06UDVCPU)。ただし高速タイプも2029年12月31日に生産中止で、延びるのは3年ほど
  3. iQ-R シリーズ・MX コントローラに替える

    向くとき
    設備をこの先も長く使う
    気をつけること
    三菱電機が示す置換え先。iQ-R なら、プログラムは GX Works3 に移し、直す所が出る前提で見る
  4. 制御盤ごと・設備ごと替える

    向くとき
    盤も古い、ほかの部品も手に入りにくい、ほかにも不具合がある
    気をつけること
    範囲が広がる。止める期間も考えておく

選ぶ目安は、その設備をあと何年使うかです。修理対応が終わる2036年(14形名は2033年)より先まで使うなら、どこかで替え先を決めることになります。壊れてから慌てて替えるより、設備を止められる時期に合わせて計画しておくほうが、段取りを選べます(ここは助言です)。

全部を一度に替えなくてもよい道もあります。

iQ-R の CPU にしても、Q のユニットのうち移行ガイドの表に載っている物は、RQ増設ベースユニット(RQ65B・RQ68B・RQ612B)に載せて使い続けられます。2024年3月版の表に載っているのは、電源・入出力・アナログ・温度調節・MELSECNET/H・DeviceNet などです。位置決めの QD75・CC-Link の QJ61BT11N・Ethernet の QJ71E71-100・シリアルの QJ71C24N は載っていないので、iQ-R のユニットに替えます。

二重化システム用の増設ベースを使っているときは、RQ増設ベースは使えません。残した Q のユニットも、いずれ生産を終えるので、後で替える計画は要ります。

iQ-R の基本ベース(新しくする) 電源iQ-R CPU例 R08CPU 位置決めQD75P2N → RD75P2 CC-LinkQJ61BT11N → RJ61BT11 表に載っていないユニットは iQ-R の物に替える 増設ケーブル RQ増設ベース(Q のユニットを残す) 電源Q61P 入力QX41 出力QY41P アナログQ64AD
iQ-R の基本ベース(新しくする) 電源iQ-R CPU例 R08CPU 位置決めRD75P2←QD75P2N CC-LinkRJ61BT11←QJ61BT11N 表に載っていないユニットは iQ-R の物に替える 増設ケーブル RQ増設ベース(Q のユニットを残す) 電源Q61P 入力QX41 出力QY41P アナログQ64AD
iQ-R の CPU にして、表に載っている Q のユニットは RQ増設ベースに残す例。位置決め・CC-Link・Ethernet・シリアルのユニットは iQ-R の物に替える。

手間がかかる所は、移行ガイドの表で前もって見当がつきます。ユニットごとに、外部配線・プログラム・仕様と機能の何が変わるかが書いてあるからです。

Q のユニット移行の例外部配線プログラム仕様・機能
QD75P2N(位置決め)RD75P2変更なし入出力信号・バッファメモリのアドレスとも変更なし仕様の変更あり
QJ61BT11N(CC-Link)RJ61BT11変更なしバッファメモリのアドレスが変わる機能の変更あり
QJ71E71-100(Ethernet)RJ71EN71変更なし入出力信号とバッファメモリのアドレスが変わる仕様・機能とも変更あり
QJ71C24N(シリアル)RJ71C24変更なし入出力信号とバッファメモリのアドレスが変わる仕様・機能とも変更あり

プログラムのアドレスが変わるユニットが多いほど、直す所が増えます(ここは助言です)。

プログラムを iQ-R に移す作業は、GX Works3 で行います。移行ガイドには、移すときの注意も並んでいます。たとえば、64K ワードより先のアドレスのデバイスを使っているとステップ数が増える場合があること、iQ-R の CPU ではスキャンタイム測定が使えないこと、などです。GX Works3 には、GX Works2 のプロジェクトで直す所(特殊リレー・特殊レジスタ・命令)の処置方法を表示する機能が、2026年10月に加わる予定と案内されています(対応機種を広げるのは2027年4月の予定)。

費用は、この記事では出せません。

金額を大きく動かすのは、替えるユニットの数、プログラムの量と直す所の多さ、盤の改造が要るか、止められる時間の中で試運転まで終えられるか、です。設備が何台もあるなら、まず1台分を相談先に見てもらって見積を取り、ほかの設備を見積るときの物差しにすると、予算を立てやすくなります(ここは助言です)。

設備が何台もあるときは、次の順で並べると、どれから手を付けるかを決めやすくなります(ここは助言です)。

  1. 止まると、ラインが止まる設備か
  2. CPU が14形名か(修理対応が2033年までと短い)
  3. 予備品が手元にあるか
  4. あと何年使うか

予備品を買うかどうかは、あと何年使うかで決めます。

買うなら、止まると困る設備の形名から、ほかの設備と共通の形名を先に考えます。14形名は三菱電機の受注締切日を過ぎたので、代理店に在庫があるかを形名で聞きます(ここは助言です)。

04

誰に頼むか

頼む先は、大きく3つです。

設備を作った元の設備メーカー

プログラムや図面を持っていることがあります。残っているなら、最初に聞くとよい先です(ここは助言です)。

三菱電機の代理店・商社

予備品や置換え機種の手配、形名の確かめ。プログラムの移行や現地の工事まで受けるかは、頼む前に確かめます。

制御盤・PLC の更新を請ける設備メーカー

元のメーカーが無い、対応できないとき。プログラムの読み出しと移行・盤の改造・現地の切り替えと試運転まで受ける会社があります。

元のメーカーが廃業していて、社内に PLC を開ける人もいないときは、自社でするのは形名と盤の写真までにして、プログラムの読み出しから相談先に頼みます。現場を見に来てもらう日に、読み出しと中身の確かめを一緒に頼むと、話が早く進みます(ここは助言です)。図面が残っていない設備の相談の例は、制御盤・PLC・電気のページにあります。

替える範囲は、分けて頼むこともできます。大阪府のある会社は、範囲を PLC とサーボに絞り、制御盤は別に手配する形で相談しています(エンズアップに届いた相談)。

05

最初の連絡で伝えること

最初の連絡は、節2の書き出しがあれば短くて構いません。

三菱のシーケンサ Q シリーズを使っている設備の更新を考えています。CPU の形名は○○で、ほかのユニットは別紙の一覧のとおりです。プログラムのバックアップは(ある/ない)、図面は(ある/ない)です。設備を止められるのは○月ごろです。あと○年ほど使う予定で、どこまで替えるのがよいかを相談させてください。

返事が来たら、現場と盤の中を見てもらい、替える範囲と止める日を一緒に決めます。

06

この記事では決められない事

  • 費用と工期。節3の条件で変わるので、現場を見てもらって見積を取ります。

  • 置換えの機種。移行ガイドの対応は「一例」で、最後は相談先と決めます。

  • 日付の前倒しと、移行ガイドの新しい版。この記事は、2026年9月までのお知らせと、2024年3月版の移行ガイドで書いています。三菱電機の新しいお知らせで確かめてください。

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  2. 2エンズアップが設備メーカーに打診する
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出典(確認日 2026-10-26)

運営者:株式会社Link Essence(エンズアップ)所在地:大阪府高槻市北園町12-6最終更新日:

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