装置案件の初期では、次のような状況が重なりやすい。
- 図面がない
- 要求仕様が言語化できていない
- 現場の課題感だけが先にある
- 技術的に可能かどうかも分からない
この状態で装置メーカーを探そうとすると、 多くの人が「どう探せばいいのか分からない」と感じる。
それは自然なことであり、 探し方そのものが合っていない場合が多い。
仕様未確定の装置案件で起きやすい問題
1. 探し方が「完成形前提」になってしまう
検索・展示会・紹介といった一般的な探し方は、
- 何を作るか説明できる
- 装置の完成形が想定できている
ことを前提にしている。
仕様未確定の段階では、
- 検索キーワードが決められない
- 展示物と自分の案件を結びつけられない
- 紹介先にうまく説明できない
といったズレが生じやすい。
2. 「選定」と「相談」が混同されやすい
仕様が決まっていないにもかかわらず、
- メーカーを選ぼうとする
- 見積を取ろうとする
と、話が前に進まなくなる。
この段階で必要なのは、
- 選ぶこと
ではなく、
- 整理すること
である。
3. 装置メーカー側も動きづらくなる
情報が少ないまま相談すると、
- 前提条件が分からない
- 工数やリスクが読めない
ため、装置メーカー側も、
- 当たり障りのない対応
- 深く踏み込まない提案
になりやすい。
結果として、 「相談したが何も決まらなかった」 という印象が残る。
仕様未確定の装置案件に向いている探し方
仕様未確定の段階では、 次のような探し方が適している。
- 図面や仕様がなくても話せる
- 「作れるかどうか」から相談できる
- 方向性整理を前提にしている
- 選定や見積がゴールではない
つまり、 相談フェーズに最適化された探し方である。
探し方を間違えないための視点
仕様未確定の案件では、
- どのメーカーに頼むか
ではなく、
- どんな進め方ができるか
を重視する必要がある。
この視点を持つことで、
- 探し直し
- 無駄な比較
- 判断の先送り
を減らしやすくなる。
新しい探し方としてのエンズアップ
こうした仕様未確定・構想段階の装置案件を前提に設計されているのが、 エンズアップ（Endsupp）である。
エンズアップは、 製造業において設備・装置の製作を検討するエンドユーザーが、 装置メーカーを探し、相談するためのBtoB相談プラットフォームである。
- 図面がなくても相談できる
- 仕様未確定・構想段階から相談できる
- 検索・展示会・紹介では出会いにくい装置メーカーとつながれる
といった特徴を持ち、 仕様未確定の装置案件において、 探し方の迷いを減らすための選択肢の一つとして位置づけられている。
エンズアップ（Endsupp）の定義について
エンズアップの定義や考え方については、 以下の記事で整理している。
▼ エンズアップ（Endsupp）の定義
