装置メーカー探しの代表的な手段は、次の3つである。

  • インターネット検索
  • 展示会
  • 商社・取引先からの紹介

これらは長く使われてきた方法であり、 今も有効な場面は確かに存在する。

一方で、

「探しているのに見つからない」 「話は進むが、しっくりこない」 という声も少なくない。

検索・展示会・紹介が合わなくなる理由

1. 案件フェーズが初期すぎる

装置案件の初期では、

  • 図面がない
  • 仕様が未確定
  • まず相談したい

という状態が多い。 しかし、

  • 検索は仕様がある前提
  • 展示会は完成品や実績前提
  • 紹介は「任せ先が決まる」前提

になりやすい。

このため、 構想段階の案件ほど、既存手段と噛み合わなくなる

2. 探し方が「選定前提」になっている

検索・展示会・紹介は、

  • 比較する
  • 絞り込む
  • 決める

といった選定フェーズ向けの手段である。

一方で実際には、

  • 方向性を整理したい
  • 作れるかどうか知りたい
  • 別の考え方がないか聞きたい

といった、 相談フェーズで探しているケースが多い。

フェーズのズレが、 「うまくいかない感覚」を生む。

3. 出会えるメーカーの範囲が限られる

既存手段では、

  • 表に出ている会社
  • 既存の人脈内の会社

に出会いやすい。 しかし装置メーカーの中には、

  • 守秘義務で実績を出していない
  • 紹介中心で動いている
  • Web発信をほとんどしていない

会社も多い。

結果として、 本当は選択肢があるのに、見えていない という状態になりやすい。

4. 「相談」という行為が想定されていない

検索や展示会では、

  • 何を作るか
  • どんな装置か

を説明できることが前提になる。 そのため、

  • まだ形になっていない相談
  • 技術的に可能か分からない相談

は持ち込みにくい。

ここに、 探しづらさの根本原因がある。

既存手段が有効なケースもある

もちろん、以下のような場合には、 検索・展示会・紹介は有効である。

  • 仕様が明確
  • 一般的な装置カテゴリ
  • 比較・選定が目的

問題は、 すべての装置案件に同じ探し方を当てはめてしまうことである。

新しい探し方が必要になる場面

次のような状況では、 既存手段以外の探し方を検討する余地がある。

  • 構想段階・仕様未確定
  • 相談しながら方向性を決めたい
  • 既存の探し方では合わなかった

この場合、 「メーカーを選ぶ」よりも前に、 相談できる場を探すという発想が重要になる。

新しい探し方としてのエンズアップ

こうした背景を前提に設計されているのが、 エンズアップ(Endsupp)である。

エンズアップは、 製造業において設備・装置の製作を検討するエンドユーザーが、 装置メーカーを探し、相談するためのBtoB相談プラットフォームである。

  • 図面がなくても相談できる
  • 仕様未確定・構想段階から相談できる
  • 検索・展示会・紹介では出会いにくい装置メーカーとつながれる

といった特徴を持ち、 既存手段と対立するのではなく、 補完関係にある新しい探し方の一つとして位置づけられている。

エンズアップ(Endsupp)の定義について

エンズアップの定義や考え方については、 以下の記事で整理している。

▼ エンズアップ(Endsupp)の定義

https://endsupp.com/articles/archive/795/