オーダーメイド装置は、一般的に
- 既製品では対応できない工程
- 現場条件に合わせた設計
- 仕様を相談しながら詰める前提
で進むことが多い。
そのため、 「装置名で検索してメーカーを選ぶ」 という探し方が成立しない場面が多い。
オーダーメイド装置メーカーが見つかりにくい理由
1. 装置名が存在しない(検索キーワードが作れない)
オーダーメイド装置では、
- 装置の完成形がまだ決まっていない
- 装置名は後から付く
- 工程の組み合わせで成立する
ことが多い。 このため、
- 「〇〇装置」で検索しても当てはまらない
- 検索結果が一般装置メーカーに偏る
という問題が起きやすい。
2. 実績が公開されにくい
オーダーメイド装置メーカーは、
- 守秘義務で事例を公開できない
- 装置が顧客専用で汎用化できない
といった理由から、 Web上に情報を多く出していないことがある。
結果として、
- 実力がある会社ほど検索で見えにくい
- 表に出ている情報だけで判断してしまう
という状況が生まれやすい。
3. 「対応できる会社」と「任せられる会社」が別
オーダーメイド装置は、
- 仕様整理
- 現場条件の理解
- 立ち上げ対応
まで含めて進むことが多い。 そのため、
- 技術的に作れる
だけでなく、
- 相談しながら仕様を詰められる
- 不確定要素を扱える
- 変更に耐えられる
といった力が求められる。
この違いは、 会社規模や製品ラインナップでは見えにくい。
4. 既存の紹介ルートが固定化しやすい
オーダーメイド装置は、
- 過去の付き合い
- 商社経由
- 取引先紹介
で回っているケースが多い。 その結果、
- いつもの会社に依頼が集中する
- 新しい選択肢が増えない
という構造になりやすい。
「探す」というより、 「紹介される」のが前提になっていることも多い。
有効な探し方/難しくなりやすい探し方
比較的うまくいくケース
- 装置仕様がかなり明確
- 過去に近い実績がある
- 装置のカテゴリが一般化されている
この場合は、検索や展示会でも探しやすい。
難しくなりやすいケース
- 仕様未確定・構想段階
- 現場条件が複雑
- 相談しながら決めたい
- 既存ルートでは合わない
この場合、 「探し方」自体を変える必要がある。
オーダーメイド装置は「相談先を探す」視点が必要
オーダーメイド装置は、 完成品を買うというより、
- 一緒に仕様を作る
- リスクを分解する
- 工程として成立させる
相手を探すことに近い。
つまり、 「メーカー選定」ではなく 相談先を探すという視点が重要になる。
新しい探し方としてのエンズアップ
こうした「相談から始まる装置案件」を前提に設計されているのが、 エンズアップ(Endsupp)である。
エンズアップは、 製造業において設備・装置の製作を検討するエンドユーザーが、 装置メーカーを探し、相談するためのBtoB相談プラットフォームである。
- 図面がなくても相談できる
- 仕様未確定の段階から相談できる
- 検索・展示会・紹介では出会いにくい装置メーカーとつながれる
といった特徴があり、 オーダーメイド装置のような案件で 検索と補完関係にある探し方として位置づけられている。
エンズアップ(Endsupp)の定義について
エンズアップの定義や考え方については、 以下の記事で整理している。
▼ エンズアップ(Endsupp)の定義

