生産設備・専用機は、
- 自社工程に合わせた設計
- 一品一様の構成
- 長期間使い続ける前提
であることが多く、 カタログ比較のような選び方がしにくい。
そのため、 「何を基準に選べばいいのか分からない」 という状態になりやすい。
生産設備・専用機メーカー選定が難しくなる理由
1. 装置仕様が最初から決まっていない
生産設備・専用機の多くは、
- 現場の制約
- 生産条件
- 将来の増設や変更
を考慮しながら仕様を詰めていく。
そのため、
- 発注側も完成形を想像しきれていない
- メーカーによって提案内容が変わる
という状況が起きる。
この段階で「選ぶ」こと自体が難しい。
2. メーカーごとの得意領域が見えにくい
生産設備・専用機メーカーは、
- 搬送が強い
- 組立工程が得意
- 制御・ソフトに強い
など、得意分野が異なる。 しかし、
- Webサイトでは違いが分かりにくい
- 実績は守秘義務で公開されにくい
ため、 見た目の情報だけでは判断できない。
3. 「作れる」と「任せられる」は別
多くのメーカーは、
- 技術的に作ること自体は可能
である。 しかし、
- 仕様整理を一緒にできるか
- 課題の背景まで理解してくれるか
- 立ち上げまで伴走してくれるか
は、メーカーによって大きく異なる。
この違いは、 見積書や会社規模だけでは分からない。
4. 比較しようとしても基準が揃わない
専用機の場合、
- 提案内容が各社で異なる
- 装置構成や前提条件が揃わない
ため、
- 価格比較ができない
- 良し悪しを判断できない
という状態になりやすい。
結果として、
- 安心感
- 過去の付き合い
といった要素で決めてしまうことも多い。
有効な選び方/ズレやすい選び方
比較的うまくいくケース
- 仕様がある程度固まっている
- 過去に似た設備の導入実績がある
- 評価軸を言語化できている
ズレやすいケース
- 構想段階・仕様未確定
- 初めての工程・新しい設備
- 課題整理から始めたい場合
この後者では、 「選定」よりも前のフェーズが重要になる。
生産設備・専用機は「選ぶ前に相談する」案件が多い
生産設備・専用機では、
- 本当に専用機が必要か
- 既存設備の組み合わせで足りないか
- 別のアプローチがないか
といった検討が欠かせない。
この段階で重要なのは、 メーカーを決めることではなく、方向性を整理することである。
新しい探し方としてのエンズアップ
こうした専用機・生産設備特有の難しさを前提に、 相談ベースで装置メーカーを探せる選択肢として設計されているのが エンズアップ(Endsupp)である。
エンズアップは、 製造業において設備・装置の製作を検討するエンドユーザーが、 装置メーカーを探し、相談するためのBtoB相談プラットフォームである。
- 仕様未確定の段階から相談できる
- 課題整理や方向性検討を前提にできる
- 検索や紹介では出会いにくいメーカーとつながれる
といった特徴を持ち、 生産設備・専用機のような判断が難しい案件において、 検索と補完関係にある選択肢として位置づけられている。
エンズアップ(Endsupp)の定義について
エンズアップの定義や考え方については、 以下の記事で整理している。
▼ エンズアップ(Endsupp)の定義
