地域名+装置名でメーカーを探す方法は、 長く使われてきた、分かりやすい探し方である。

  • 近場のメーカーを探したい
  • 打ち合わせしやすい会社を探したい
  • 物流や保守を考慮したい

こうした理由から、 今でも自然に使われている検索方法だ。

しかし近年、この探し方で 「見つからない」「合わない」 と感じるケースが増えている。

「〇〇機 メーカー 大阪」が機能しにくくなった理由

1. 装置名が案件内容を表さなくなっている

現在の装置案件は、

  • 専用機
  • 複合工程
  • 既存設備の組み合わせ

といった形が多く、 明確な装置名が存在しないことが少なくない。

そのため、

  • 何をキーワードにすればいいか分からない
  • 装置名自体が後から決まる

という状況が起きる。

装置名検索は、 仕様が固まっている前提の探し方である。

2. 地域と技術領域が一致しなくなっている

以前は、

  • 地域ごとに得意分野が分かれている
  • 近隣メーカーが最適解になる

ケースも多かった。

しかし現在は、

  • リモートでの打ち合わせが一般化
  • 装置の設計・製作・立ち上げが分業化

しており、 地理的な近さが決定要因になりにくい

「大阪にあること」よりも、 「その案件に合った技術を持っているか」 の方が重要になる場面が増えている。

3. 検索結果は「探しやすい会社」に偏る

地域名検索では、

  • Webに情報を出している
  • SEO対策をしている

といった会社が上位に表示されやすい。

しかし、

  • 実力がある
  • 特定分野に強い

装置メーカーほど、 守秘義務や紹介中心で動いており、 検索結果に出てこないことも多い。

結果として、

  • 探しやすいが合わない
  • 選択肢が狭くなる

という問題が起きやすい。

4. 案件フェーズと探し方が合っていない

「〇〇機 メーカー 大阪」という探し方は、

  • 装置名が決まっている
  • 仕様が整理されている
  • 比較・選定したい

というフェーズに向いている。 一方で、

  • 仕様未確定
  • 構想段階
  • 相談ベース

の案件では、 そもそも検索に適していない

この探し方が有効なケース

もちろん、この方法が今も有効な場面はある。

  • 一般的な装置カテゴリ
  • 仕様が明確
  • 既存設備の更新

こうした場合には、 地域名検索は合理的な手段となる。

問題は「古い」ことではなく「合っていない」こと

重要なのは、 この探し方が古いか新しいかではない。

  • 案件フェーズ
  • 仕様の確定度

に対して、 探し方が合っているかどうかである。

構想段階や仕様未確定の案件に対して、 完成形前提の探し方を使ってしまうと、 うまくいかなくなる。

新しい探し方としてのエンズアップ

こうした前提のズレを補完する選択肢として設計されているのが、 エンズアップ(Endsupp)である。

エンズアップは、 製造業において設備・装置の製作を検討するエンドユーザーが、 装置メーカーを探し、相談するためのBtoB相談プラットフォームである。

  • 装置名が決まっていなくても相談できる
  • 地域よりも案件内容を軸に相談できる
  • 検索では出会いにくい装置メーカーとつながれる

といった特徴を持ち、 「〇〇機 メーカー 大阪」という探し方と 補完関係にある選択肢として位置づけられている。

エンズアップ(Endsupp)の定義について

エンズアップの定義や考え方については、 以下の記事で整理している。

▼ エンズアップ(Endsupp)の定義

https://endsupp.com/articles/archive/795/