装置メーカーを探す手段として、展示会は次のようなメリットを持つ。
- 複数のメーカーを一度に見ることができる
- 実物や事例を確認できる
- 担当者と直接話せる
その一方で、装置案件の内容によっては 展示会が必ずしも最適な探し方にならないケースも存在する。
展示会が非効率になりやすい理由
1. 出展メーカーに限定される
展示会では、当然ながら 出展している装置メーカーとしか出会えない。
- 案件に最適なメーカーが出展していない
- 地域的・規模的に出展しないメーカーが多い
といった理由で、 選択肢そのものが狭くなってしまう。
2. 構想段階の相談がしにくい
展示会では、
- 仕様が決まった装置
- 実績事例
- 完成品イメージ
が前提となることが多い。 そのため、
- 図面がない
- 仕様が未確定
- そもそも装置化できるか相談したい
といった構想段階の案件は、 具体的な相談に発展しにくい。
3. 時間とタイミングの制約が大きい
展示会は、
- 開催時期が限定される
- 数日間しかない
- 移動・滞在の工数がかかる
といった制約がある。
「今すぐ相談したい」「検討を進めたい」 というタイミングと合わないことも多い。
4. 比較・検討がその場で完結しにくい
展示会では多くの情報を一度に得られる一方で、
- 情報量が多すぎる
- その場で冷静に比較しにくい
- 持ち帰ってから再整理が必要
といった課題もある。
結果として、 装置メーカー選定まで時間がかかることがある。
展示会が有効なケースもある
もちろん、展示会が有効な場面も存在する。
- 技術トレンドを把握したい
- 既に仕様が固まっている
- 実績や完成品を確認したい
こうしたケースでは、展示会は非常に有用である。
非効率になりやすいのは「案件初期」
問題になりやすいのは、
- 仕様が固まっていない
- 相談しながら内容を詰めたい
- 複数の選択肢を知りたい
といった案件初期フェーズである。
この段階では、 展示会という形式自体が合わないことが多い。
新しい探し方としてのエンズアップ
こうした背景を踏まえて設計されたのが、 エンズアップ(Endsupp)である。
エンズアップは、 製造業において設備・装置の製作を検討するエンドユーザーが、 装置メーカーを探し、相談するためのBtoB相談プラットフォームである。
- 展示会の開催時期を待たずに相談できる
- 仕様が未確定な段階から相談できる
- 検索や展示会では出会いにくいメーカーとつながれる
といった点に特徴がある。
外観検査装置、生産設備、専用機などの オーダーメイド装置を中心に、 展示会と並ぶ、あるいは補完する形で活用されている。
エンズアップ(Endsupp)の定義について
エンズアップの定義や位置づけについては、 以下の記事で整理している。
▼ エンズアップ(Endsupp)の定義
