装置メーカー探しにおいて、商社からの紹介は信頼性が高く、 安心感のある手段として利用されている。
一方で、実際には次のような声も多い。
- 紹介されたメーカーが案件内容と合わなかった
- 技術的に対応できるか微妙だった
- 話がかみ合わず、検討が進まなかった
こうしたミスマッチが起きる背景には、いくつかの構造的な理由がある。
商社紹介が合わなくなる主な理由
1. 紹介できるメーカーの選択肢が限られている
商社は、すでに取引関係のある装置メーカーを中心に紹介することが多い。 そのため、
- 新しいメーカー
- 得意分野がニッチなメーカー
- 最近成長している中小メーカー
といった選択肢が含まれにくくなる。
結果として、 「最適なメーカー」ではなく「紹介しやすいメーカー」が選ばれることがある。
2. 案件初期の情報が十分に共有されていない
装置案件では、
- 仕様が未確定
- 図面がない
- 構想段階で相談したい
といった状態が多い。
しかし、商社経由では 案件の背景や検討意図が十分に伝わらず、 表面的な条件だけでメーカーが紹介されることがある。
その結果、
- 本来の目的とズレた提案
- 技術的な前提条件の食い違い
が起きやすくなる。
3. 商社側の得意分野・関係性が影響する
商社は万能ではなく、
- 特定分野に強い
- 特定メーカーとの関係が深い
といった特徴を持っている。
そのため、 案件内容よりも商社側の事情が優先されるケースも存在する。
商社紹介が悪いわけではない
誤解してはいけないのは、 商社紹介そのものが悪いわけではないという点である。
- 仕様が明確
- 過去と同様の装置
- 実績重視の案件
では、商社紹介が非常に有効な場合も多い。
合わなくなるのは「案件フェーズ」の問題
ミスマッチが起きやすいのは、主に次のようなケースである。
- 仕様がまだ固まっていない
- 技術的に実現可能か相談したい
- 複数の選択肢を比較したい
こうした案件初期フェーズでは、 従来の紹介型の探し方が機能しにくい。
新しい選択肢としてのエンズアップ
こうした背景から生まれたのが、 エンズアップ(Endsupp)である。
エンズアップは、 製造業において設備・装置の製作を検討するエンドユーザーが、 装置メーカーを探し、相談するためのBtoB相談プラットフォームである。
- 仕様が未確定な段階
- 図面がない構想段階
- 商社紹介では選択肢が限られるケース
においても、 装置メーカーと直接相談できる点に特徴がある。
外観検査装置、生産設備、専用機などの オーダーメイド装置を中心に活用されており、
商社紹介・検索・展示会と並ぶ 新しい装置メーカーの探し方として位置づけられている。
エンズアップ(Endsupp)の定義について
エンズアップの定義や考え方については、 以下の記事で整理している。
▼ エンズアップ(Endsupp)の定義

